今まで4Chunksではパーティション管理ソフトウェアとしてEaseUS Partition Master ProやバックアップソフトウェアとしてAOMEI Backupperのレビューを行ってきた。今回はUIが特徴的な多機能パーティション管理ソフトのMiniTool Partition Wizardをレビューしていく。

MiniTool Partition Wizardの機能

  • パーティション管理
  • パーティション復元
  • ディスクベンチマーク
  • ディスク使用状況分析
  • データを消さずにファイルシステムを変更
  • データを消さずにクラスタサイズを変更

パーティション系の機能が使えるのはもちろんだが、筆者が個人的に驚いた機能はディスクベンチマークが使用できる点である。後述するが、非常に見やすいUIで使いやすい。

UIについて

さて、では実際にMiniTool Partition Wizardをダウンロード/インストールしてUIをみていこう。

起動すると一昔前のWindows8シリーズを思い出させるようなブロックスタイルのメニュー画面が登場する。非常に見やすいので初心者にもわかりやすいと思われる。

メニュー画面から必要な機能を選択するとバックのウィンドウとして上の写真のような画面が表示される。ディスクの使用量が詳しく表示され、パーティションの状態が視覚的に表示されるので非常にわかりやすくなっている。

上の写真はウィンドウの左サイドバーを拡大したものである。このサイドバーですべての機能を選ぶことができるところは筆者個人的にとても評価が高い。

筆者が気になった機能

この MiniTool Partition Wizard で筆者が個人的に気になった機能がディスクのベンチマーク機能、ディスクの抹消、データの復元である。

ベンチマーク機能だが、有名なCrystal Disk Markのようなベンチマークを想像してもらって良い。機能としては単独のソフトウェアである Crystal Disk Mark の方が機能性は良いがパーティションソフトの一部に含まれる機能としては十分だ。

筆者のメインで使用しているSSD、Samsung 970 Evo Plusでベンチマークを走らせた。転送ファイルのサイズ変更やクールタイムの秒数も変更できるので十分すぎる機能が備わっている。

ディスクの抹消も5通りの方法でクリーンアップすることができる。パーティションソフトによってはディスクの抹消ができないものも少なくないが MiniTool Partition Wizard にはきちんと備わっている。

データの復元も備わっている。データ復元ソフトを余計に用意しなくてもこの MiniTool Partition Wizard のみで完結できるのは非常に良いのではないだろうか。ここまで機能がそろっていると単なるパーティションソフトではなくユーティリティソフトなのではないだろうか。残念ながら筆者の環境ではディスクの復元は時間がかかりすぎたため実際に使用することは断念してしまった。

ディスク使用量の分析ももちろん搭載されている。一般的な分析機能とあまり変わらない見た目なので特筆すべき内容は特にない。

有料Ver.について

今回レビューした MiniTool Partition Wizard は無料版だ。有料版ではパーティションソフトとしての機能が多く追加される。プロアルティメット版では永久無料アップグレードが可能など非常に恵まれたソフトウェアである。無料版を使用して便利だと感じたらアップグレードしてみると良い。

総評

今回レビューした MiniTool Partition Wizard はパーティションソフトというよりディスク関係のユーティリティソフトだと感じた。一般的なパーティションソフトソフトを購入するのであればこちらの MiniTool Partition Wizard を購入したほうが機能が豊富なので満足できる人が多いのではないだろうか。プロアルティメット版でも11,200円と一般的なパーティションソフトくらいの値段で3台分購入できるので手も出しやすい。もちろん普通のパーティション管理の機能も搭載しているのでディスク交換を考えている人はひとまず無料版をダウンロードしてみてはどうだろうか。

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