2020年4月17日、ついに新型iPhoneSEが発表された。1週間後の24日には一部の人の手元に届き始め話題を呼んだ新型のiPhoneSEだが、前作からはどのような進化を遂げたのだろうか。

そもそも初代iPhoneSEが発売された当時、ナンバリングで世代分けをしていたiPhoneがいきなり「SE」と名前を変えて出てきたことに驚いた人はいたのではないだろうか。iPhoneSEの「SE」とはSpecial Editionの略だ。前作iPhoneSEはiPhone 5sの後継機にあたり、iPhoneシリーズの安価で小さいサイズの位置付けとなっていた。今回のiPhoneSEはおそらくiPhone8の後継機種という位置づけなのであろう。今回のiPhoneSEは2020年発売、前作のiPhoneSEが2016年発売ということを鑑みると次作iPhoneSEは2024年になるのだろうか。AppleはMacBookシリーズなどを4年サイクルでフルモデルチェンジしていたので可能性としては十分考えられるのではないだろうか。

開封

それでは届いたiPhoneSEを開封する。

化粧箱はいつも通りの箱だ。この形式の箱を使わなかったiPhoneはiPhone5cのみなのではないだろうか。今回購入したiPhoneSEの色はPRODUCT REDとなっている。普段は売上の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)に寄付しているが、近年ではCOVID-19が流行っているため、2020年9月30日までのPRODUCT RED対象商品の売り上げの一部をCOVID-19対策に提供している。

箱を開けてすぐにiPhoneをお目にかかりたいところだが、Designed by Apple in Californiaと書かれた紙が入っている。

中にはPRODUCT REDのカード、説明書類、SIMピン、Appleステッカーが入れられている。Appleステッカーは本体色と同じではなく、白のみとなっている。

紙類の付属品を出すとようやくiPhoneSE本体が現れる。形状はiPhone8とほぼ同じでなじみのある形となっている。

その他付属品はLightning端子のEarPods、ACアダプター、Lightningケーブルだ。ACアダプターは5V1Aのものなので急速充電をするのであれば別売りのUSB-C端子のACアダプター(18W)を購入する必要がある。

前作iPhoneSEとの比較

同じ名前のiPhoneSE(2016)からどのような変化があったのだろうか。

外観は4インチ液晶から4.7インチ液晶へとサイズアップした。このサイズアップに異を唱える人は多いが(筆者もできることなら小さいものが欲しかった)近年のWebコンテンツの充実を考えると4インチには対応しきれないことも多くなってきている。時代の流れに沿うのであれば致し方ないことだろう。ベゼルは旧iPhoneSEがスペースグレイ以外ホワイトだったのに対し、新iPhoneSEでは全色がベゼルブラックに変更されている。この部分はコストカットの一部なのだろうか。ただ、ベゼルが白のiPhoneは画面の端が黒く縁どられてしまうので前面全体が黒くなった今回のモデルは端末のクオリティを考えると妥当なのではないだろうか。また、True Toneに対応したこと、sRGB規格の液晶から広色域ディスプレイ(P3)になったことで画面解像度は変わっていないものの映像自体はとてもきれいに見えている。

背面は旧iPhoneSEがアルミニウムのアルマイト仕上げだったものが今回からはガラスパネルとなっている。ガラスパネルになったことでワイヤレス給電に対応した。割れてしまう可能性が出てきてしまったためiPhone8以降同様慎重な取り扱い、ケースを付けるなどすることが推奨されるのではないだろうか。

本体下部の大きな違いはイヤホンジャックがなくなり、ステレオスピーカーが搭載されたことだ。iPhone7からイヤホンジャックがなくなりステレオスピーカーに置き換えられているが慣れたユーザーも多いのではないだろうか。筆者は旧iPhoneSEからの乗り換えだったのでイヤホンジャックがないことは少々寂しいがもともとが高性能なイヤホンジャックを搭載していないため音楽を聴く用途に使用するのは少々お門違い感も感じていた。付属品のEarPodsはLightning端子対応のものなのでそちらをつかうかBluetoothイヤホンを使用する必要がある。

カメラは12MPと解像度の変更はない。ただし、F値は2.2から1.8へと明るくなっており、光学手振れ補正の搭載、スローシンクロも搭載されたことにより性能は大幅に向上している。また、人物だけと限定的ではあるがポートレート撮影も可能になった。ビデオ撮影も4k60fpsに対応し光学手振れ補正、ステレオ録音も可能になった。それに伴いスローモーション撮影も1080p240fpsでの撮影が可能になった。

インカメラは1.2MPから7MPへと大幅に解像度が向上し1080p30fpsでの動画撮影も可能になった。F値も2.4から2.2と改善し、カメラだけとってみても4年間の進歩は素晴らしい。

使用感

さて、実際の使用感の変化だが、やはり大きさが旧iPhoneSEと比べて一回り大きくなったことに最初は違和感を覚えた。しかし1日2日と使用しているうちに徐々に慣れ、今では普通に使っていても問題はない。イヤホンジャックがないことで充電しながら音楽を聴く、動画を見るといったことはしにくくなったが充電しながらの使用はバッテリーにもよくない(諸説あり)のでバッテリーライフ的には良くなったのではないだろうか。背面がガラスになったことでアルマイトとは違った印象となり高級感もある。iPhone5cは背面がポリカーボネートだったこともありおもちゃ感が否めなかったがアルマイト処理、ガラスといったパーツを使うことでよい意味でAppleブランドを維持できているだろう。搭載されているチップもA9からA13になったので動作は非常に軽快だ。

ベンチマーク結果では驚くほどの差がある。2倍以上の性能差があるので様々な場面で退官することができるだろう。

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総評

新型iPhoneSEを待っていた人は少なくないだろう。iPhone8とほぼ同じ形状ながらiPhone11と同じ性能のA13チップを搭載したこのiPhoneSEは画面の大きさこそ受け入れがたいかもしれないがコストパフォーマンスを考えたらトップレベルだろう。Androidスマートフォンにもコストーパフォーマンスに優れるもの、ハイエンド端末など幅広くラインナップされているが今回のこのiPhoneSEが発売されたことで喰われてしまうスマートフォンも少なくないだろう。安くiPhoneを手に入れたい、旧iPhoneSEの性能が不足してきたと感じている人はこの機会に乗り換えることをお勧めする。