非常に話題を呼んだASRockのマザーボードX570 AQUA。IntelのZ490チップセットのマザーボードでも発売されるといわれてきたこのAQUAシリーズだが、ついに2020年5月5日に正式発表された。今回はZ490 AQUAのスペックを簡易的ではあるが解説する。

外見

化粧箱はX570 AQUAを思い出させる白を基調としたパッケージとなっている。ブルーメタリックでロゴが入れられているところもX570 AQUAを引き継いでいる。

マザーボードを正面から見ると今回のZ490 AQUAは宣材写真の都合上かなりライティングが派手になった印象がある。今作ではCPUの水冷ブロックにもライティング機能が搭載されており、より光るマザーボードになった。X570 AQUA同様チップセットヒートシンク下部には1~999のシリアルナンバーが記載され、999枚限定マザーボードとなることがわかる。

ライティング個所は4カ所に増え、きらびやかになっている。I/Oシールドの部分はX570 AQUAではX570と書かれていたのに対し、Z490 AQUAではOLEDディスプレイが搭載されチップセット名は下部に移された。搭載されているディスプレイでは、

  • CPU電圧
  • CPU温度
  • CPU /システムファン速度
  • システムステータス
  • POSTステータス

を表示することが可能だ。

また、今回のZ490 AQUAではバップレートが用意されマザーボードの剛性があがったことにより重たいパーツを取り付けた時のマザーボードのたわみ防止に寄与している。

ニチコン12Kブラックキャップコンデンサー、90A Dr.MOSと2oz Copper PCBで構成される電源のVRMのフェーズ数は16フェーズで電源効率は95%となっている。水冷ブロックはCPU、VRMを冷やせる構造となっており、非常に大型だ。

PCIeレーンは4.0に対応しており、今回の第10世代IntelCPUは対応してはいないものの、PCIe4.0に対応したCPUが発売されたとしても性能をきちんと引き出せるように今から対応している。M.2スロットもPCIe4.0に対応している。

オンボードのオーディオシステムはESS9218 DACとWIMA オーディオキャップを搭載している。HiFiに対応しており、130dB SNR、112dB THD + N、最大600Ωの高インピーダンスのヘッドホンにまで対応している。

リアI/Oも非常に贅沢でUSB3.2ポートはType-Aが7ポート、Type-Cポートが1ポート、Thunderbolt3ポートは2ポート備えている。下部にはThunderbolt3用のMini Display Portが2つ搭載されている。Thunderbolt3ポートは40Gbpsでの高速通信、27W(9V x 3A)での電力供給が可能だ。イーサネットコネクタは2つ搭載されており、青いLANポートは2.5GLAN・赤いポートは10GLANに対応している。画面出力用ポートはHDMIが一つとThunderbolt3ポートが使用できるので最大3画面出力が可能だが子のマザーボードではグラフィックスカードを使用しての画面出力をするのが一般的であろう。

もちろんこのZ490 AQUAもWi-Fi6に対応しており超高速無線通信も可能だ。

Z490 AQUAには「AQUA WATER COOLING PACK」と呼ばれている専用のフィッティングが付属している。

現在は発表のみで日本価格はおろかで日本販売するかどうかもアナウンスされていないが、非常に高価なマザーボードになることは明白だろう。発売が確定したらかなりの注目を集めるマザーボードになるだろう。

引用:ASRock公式ページ