6/11のE3での公演では、Raden Naviについての詳細な情報が公開された。ここでは主にNavi独自の機能について見ていこう。

Radeon Anti-Lag

この機能はクリックレスポンスを早め、ゲームにおいて少しでも早くクリック入力ができるようになる。以下の画像を見てもらえば分かる通り、オンとオフではおよそ30%ほど反応するまでの速度が異なる。

RAL=Radeon Anti-Lag

FideltyFX

この機能はあまり情報がないので細かいことはわからないがおそらく画像品質を向上させるものだろう。これはオープンソースでツールが提供されており、NvidiaのRTXシリーズのDLSSのようにゲームが対応しないと使えないと思われる。

機能のデモの様子

FideltyFXを有効にすることでタイヤの光の反射やタイヤのライン、アスファルトの質感が向上している。

こちらでは背景の六角形がより鮮明になっている。

Radeon Image Shapening

RIS=Radeon Image Shapening

どちらかといえばこちらのほうがDLSSに近い機能かもしれない。実質パフォーマンスの低下なしに画像を鮮明にできる機能と思われる。こちらについても詳細がまだあまりわかっていないので情報が公開され次第追記する。
なおレイトレーシングについてはハードウェアレベルではサポートされない。レイトレーシング用のユニットは次の世代のNaviにて搭載される予定だ。

なお、FideltyFXとRadeon Image Shapeningの機能はこちらで視覚的にわかる。

仕様と価格について

Radeon RX 5700 XTは40基のコンピュートユニット、8GBのGDDR6メモリを備えメモリ帯域は14Gbps(448GB/s)となる。こちらの競合はRTX2070となる。価格は449ドルだ。

Radeon RX 5700 XTのリファレンスカードの内部構造

リファレンスカードは補助電源コネクタが8Pin+6Pin、電源はデジタルで7フェーズとオーバークロックも可能だ。また、効率的に冷却するためにグラファイト製の熱伝導用パーツが組み込まれている。ヒートシンクの接触面はベイパーチャンバーとなっており、冷却性能も期待できる。また、周りのカバーはアルミニウム製で重厚感がある。

Radeon RX 5700のリファレンスカード

こちらはコンピュートユニットが36基に減らされ、クロックが低い下位モデルだ。メモリは同じくGDDR6で8GB、メモリクロックはXTと同様だ。こちらはRTX2060への対抗品となる。こちらは379ドルだ。

AMD50周年を記念したモデル

こちらは基本的な仕様は5700 XTと同じでデザインが異なりクロックが高くなったモデルだ。こちらは499ドルになる。また、すべてのRadeon Navi搭載グラフィックボードはPCIe4.0に対応する。発売日はいずれも7月7日と7nmに合わせてRYZENと同時だ。

出典: https://www.youtube.com/watch?v=yxPBXNuX6Xs
   https://www.amd.com/en/products/graphics/amd-radeon-rx-5700-xt