私はサブノートとしてThink PadのT420sを今でも使用している。形は古いがCore i5 2520Mを搭載しているので、ネットサーフィンや動画鑑賞にはなんの支障もない。ただ、HDDを搭載しているので動きがかなりもっさりする。そこで今回は低価格でエントリー向けのSSDに換装することにした。
今回はマイクロンが展開するCrucialブランドのBX500 120gbモデルを購入したのでレビューする。
Crucial BX500
Crucialブランドには主にMXシリーズとBXシリーズがある。MXシリーズよりもBXシリーズのほうが安価である。またBX500にはDRAMキャッシュは搭載されていない。
多くの情報筋ではNANDは「M2258XT」と書かれているが、一部の情報筋では「SpecTek PFH26が搭載されていたらしいが、最近では Micron NW911が搭載されている」との情報もある。今回、SSD-Zなどを使ってもNANDが確認できなかったのでNANDについての言及は控えさせていただく。
BX500 120GBの公称値はシーケンシャル読み取りで540MB/s、シーケンシャル書き込みで500MB/sとなっている。このSATA接続のSSDはSATA3で動いている。なので 実効転送速度は600MB/s ほどなので読み取り、書き込みともに十分なスペックではないだろうか。
Crucial BX500 シリーズ | ||||
---|---|---|---|---|
容量 | 120GB | 240GB | 480GB | 960GB |
シーケンシャル読み取り(MB/S) | 540 | 540 | 540 | 540 |
シーケンシャル書き込み(MB/S) | 500 | 500 | 500 | 500 |
耐久性(TBW) | 40TB | 80TB | 120TB | 240TB |
動作温度 | 0°C~70°C |
外観、開封
内容物は本体、ソフトウェア、サポートのウェブサイトのURLが書かれている紙だけであった。
たくさん折りたたんであったので、はじめは説明書が付属しているのかとも思ったが、ほかの言語で同じ内容が書かれているだけであった。
ベンチマーク、不良セクタ確認
今回の検証ではベンチマークにCrystalDiskMark6、不良セクタ確認にはCrystalDiskInfoとHD ture Proを使用した。また、NANDを確認しようとSSD-Zを使用したが、確認できなかった。
ベンチマーク結果はシーケンシャル書き込みで553.7MB/s、シーケンシャル書き込みで495.1MB/sであった。シーケンシャル書き込みが500MB/sを下回るのはやや気にはなるがほぼメーカー公称値である。
HD ture ProでのError Scanではdamagedのセクタは見つからなかった。残念ながら、 CrystalDiskInfoでは不良セクタの欄は見られなかった。
まとめ
今回はエントリー向けSSDのCrucial BX500をレビューした。これはサブノートのHDDを換装するために買ったので、今後はサブノートで使っていくことになるだろう。
BX500は激安というわけではないが、Micronは半導体製造で知名度がとても高いので、中華の怪しいSSDのようにNANDの偽装などといった心配は少ないだろう。
今日ではM.2 SSDが主流になりつつあるが、古いノートパソコンのHDDをSSDに換装すればしばらくは使えるだろう。ひたすら高速を求める人には合わないかもしれないが、手ごろなSSDが欲しいという人にはぜひおすすめしたい。
おまけ
本当であれば上位モデルであるMX500との比較ができればよかったのだが、筆者の手元にはMX300しかなかった。一応比較してみた。
今回購入したBX500はコストダウンのためか、外装がプラスチックなのに対しMX300は外装が金属で出来ている。ベンチマークなどを行っている時にBX500の方が温度が上がりやすかった。
ベンチマーク結果を並べてみた。左がBX500、右がMX300だ。ここまで性能が拮抗しているとは予想していなかった。MX300を購入した当時は275GBモデルが10,000円近くの価格がしたのだが、今日では、240GBは3500円以下、480GBでも6000円以下で購入できることを考えると技術の向上はすごいと改めて感じた。
今回SSDを購入したらノベルティグッズとしてマウスパッドがもらえた。パームレストがついているタイプなので長時間マウスを使用していても疲れにくい。結構気に入っている。