
NVIDIAは米国時間2022年9月20日、新型GPUのRTX 4000シリーズのラインナップと詳細なスペックを発表した。今回発表されたモデルはRTX 4090とRTX 4080の2種類であり、Ada Lovelaceアーキテクチャを採用した新世代である。本記事では発表された2モデルについて解説していく。
GeForce RTX 4000シリーズの概要
TSMCの4Nプロセスによって製造され、760億トランジスタを集積したGPUチップであり、CUDAコア数は18,000以上を誇っている。CUDAコア数の数だけで比較すると前世代のAmpere世代から70%の増加を果たしている。
Streaming MultiprocessorはAmpereから2倍以上の性能となる90TFlopsを達成。RTコアは第3世代になり、レイトレーシング性能は最大2倍となっている。
ラインナップ
今回発表されたGeForce RTX 4000シリーズは2モデルとなっている。現在判明しているスペックは以下の通りだ。
GeForce RTX 4090 | GeForce RTX 4080 | |
アーキテクチャ名 | Ada Lovelace | Ada Lovelace |
CUDAコア数 | 16384 | 9728、7680 |
ベース/ブーストクロック | 2.23/2.52GHz | 2.21/2.51GHz、2.31/2.61GHz |
VRAM容量 | GDDR6X 24GB | GDDR6X 16GB、12GB |
メモリバス幅 | 384bit | 256bit、192bit |
RTコア世代 | 第3世代 | 第3世代 |
Tensorコア世代 | 第4世代 | 第4世代 |
価格 | 298,000円から | 219,800、164,800円から |
GeForce RTX 4090はGeForce RTX 3090同様に最上位スペックを誇るフラッグシップモデルとなっている。GeForce RTX 4080は今回、メモリ容量が16GBのモデルと12GBのモデルが発表されており、CUDAコア数、クロック速度、メモリ容量/バス幅が異なる2種の展開となる。
まとめ
今回紹介したGeForce RTX 4000シリーズは4090と4080の2モデル(4080はメモリ容量により2モデル展開)が発表となった。今後、従来のように下位モデルが発表、発売となると予想される。Ampere世代と比較しても最大70%の性能UPとパフォーマンスに対しては期待ができるものの、消費電力は増加しており少々不安が残る。購入を検討している人は高性能な電源と安定して電源供給ができる家庭の電力事情を鑑みると良いだろう。各社グラフィックスカードベンダーがRTX 4000シリーズのオリファンモデルを発表しているが、デザインが刷新されたものばかりで性能も気になるところだ。また、ライバルであるAMDのRadeonシリーズがどのような製品を打ち出してくるのか、こちらも注目したい。