製品提供:株式会社Scythe
2019年5月、GALAXのゲーミングブランド、XANOVAが日本に参入した。ゲーマーファーストをモットーに最新のトレンドとデザイン思想、テクノロジーを用いたクラス最高の製品を作り出すことに全力を注いでいるブランドだ。今回はXANOVAの日本正規代理店である株式会社サイズよりゲーミングキーボード「MAGNETAR RGB」を提供いただけたのでレビューしていく。
スペック
製品名 | MAGNETAR RGB |
キー配列 | US104+オーディオコントロール+LEDコントロールボタン |
サイズ | フルサイズ |
スイッチ | Cherry MXスイッチ(青、赤) |
スイッチ寿命 | 5000万回 |
LED | RGBフルカラーLED搭載、2層ライティングエフェクト対応 |
ケーブル長 | 1.8m |
接続方式 | USB2.0 |
本体重量 | 938g |
付属品 | 説明書、パームレスト |
開封
外箱はゲーミングキーボードの箱としては珍しくとても細長い。また、よくある厚紙製の箱ではなく、マザーボードなどと同じような高質感な段ボール製の箱に入っている。
箱を開けるとすぐにMAGNETAR RGB本体が現れる。箱は本体サイズとほぼ変わらない大きさで非常にコンパクトである。先ほどの表に書いた通り、このキーボードにはパームレストが付属する。キーボードを取り出した下にパームレストが収められている。
外観
キーボードのフレームにはアルマイト処理されたアルミマグネシウム合金が使用されていて非常に高級感があると同時に剛性、耐久性にも優れている。
キーボード自体は初期状態でも奥が持ち上がっているデザインとなっており、付属のパームレストを使用することで最適なポジションでタイピング、ゲームをすることができる。もちろんキーボードの足も収められている。
写真上部に写っているようにケーブルは編み込みが施されておりUSBコネクタは金メッキ処理してあるため、端子同士の密着度が高くなる 。細部までこだわって製造されていることがよくわかる。
外見の特徴としては何と言っても右上にあるダイヤルだ。ダイヤルの左側にあるボリューム、LEDのスイッチを押すことで音量、LEDの輝度を調整することができる。また、このメディアキーは二度押しをすることでミュート、バックライトのON/OFFができる。
キーボード側面は斜めに落とされたデザインとなっている。他社製キーボードではあまり見ないデザインなため非常に新鮮だ。また、側面のXANOVAのロゴはカーボン地のようなデザインとなっている。アルミマグネシウム合金にアルマイトを施したボディとこのロゴプレートの組み合わせはイタリアンメーカーらしい非常におしゃれなデザインとなっている。
今回提供いただいたキーボードはCherry MXの赤軸である。このMAGNETAR RGBの日本でのラインナップはCherry MXの赤軸と青軸となっている。海外モデルでは茶軸も存在する。有名メーカー製のスイッチを採用しているため、互換品のキーキャップを装着して自分好みにすることも可能だ。
本来LEDインジケーターが配置される位置にメディアキーとダイヤルが存在するため、方向キーの上にはNumLockなどのLEDインジケーターがある。とても珍しい位置ではあるが、視線移動が他キーボードよりも少なくて済むため筆者自身はメリットだと感じた。
MAGNETAR RGBの特徴
さて、キーボードとしての性能だが、ゲーミングキーボードなのでもちろんNキーロールオーバーを搭載している。このMAGNETAR RGBのすごいところは全キー同時押しをしてもすべてのキーを認識できるところだ。筆者が使用していたキーボードもNキーロールオーバーに対応していたが、26キーまでだった。果たして全キー同時押しをすることなんてあるのだろうかという疑問もあるが、MAGNETAR RGBのポテンシャルの高さは非常によくわかる。
ちなみにMAGNETAR RGBはすべてのキーにマクロを設定できるため、ゲームによっては非常に便利な機能となっている。
FNキーを押すと対応したファンクションキーの色が変わる。特殊機能を割り当てられた ファンクションキーの色が変化するため作業効率が上がる。また、割り当てられた特殊機能も非常に便利である。ゲーム用途以外にオフィスワークにもお勧めできるキーボードである。
F1 | 電卓ソフトの起動 |
F5 | Windows標準のエクスプローラーを起動 |
F6 | 再生ボタン |
F7 | 前戻しボタン |
F8 | 先送りボタン |
F9 | ゲーミングモードのON/OFF |
F10 | イルミネーション変更 |
F11 | バックライトの光り方変更 |
F12 | キーライトの光り方変更 |
このキーボードのイルミネーションパターンはバックライトで14種類、キーライトで7種類存在する。光り方は2種類を組み合わせることができ、合計98通りのイルミネーションパターンを選択することができる。
先述した通り、このキーボードにはパームレストが付属している。目立ったデザインというわけではないが中央にXANOVAとロゴが入っており、シンプルな美しさがある。このパームレストは低反発なクッションを採用しており、非常に使い心地が良い。
XANOVA CONTROL PANELについて
さて、ほぼすべてのゲーミングデバイスを扱っているメーカーは専用の制御ソフトウェアが存在する。XANOVAの制御ソフトウェア「XANOVA CONTROL PANEL」を使用するとキーボードの細かい設定やRGBを設定することができる。
ポーリングレートは様々なゲーミングデバイスで設定することができるが、デバウンス時間の設定ができるキーボードは珍しいだろう 。
RGB制御もソフトウェアからであれば非常に細かく、簡単に設定できる。筆者はゲーム以外に4Chunksの執筆にも使用するのでRGBパターンを派手にすることはない。そういった人のためにも白色で常時バックライト点灯といった発行パターンも選べるので非常にありがたい。先述した通りメディアキーでバックライトのON/OFFがすぐに切り替えられるのもポイントだ。
総評
XANOVA MAGNETAR RGBは非常に完成度の高いキーボードである。価格は安いとは言えないが(レビュー当時Amazon価格 15,689円)他社メーカーよりも後発のキーボードなため、全部入りといったようなイメージのキーボードである。GALAX XANOVAはまだ日本に入ってきて日が浅いため、あまり知られていないメーカーではあるが製品は非常によく作りこまれており、万人受けする製品である。ちなみにMAGNETAR RGBのほかに廉価モデルとしてRGBライティングが白色LEDに変更、ボディの材質がプラスチック、パームレストが付属しないなどの違いがあるPULSARが存在する。形状などは同じためこちらも視野に入れても良いかもしれない。筆者個人としては今まで触ったキーボードの中でトップ3に入る素晴らしい製品だと感じた。