質実剛健なミドルスペック電源「HGE750」をレビュー

提供:FSP Group Inc.

今回紹介するのはPC向け電源ユニットの世界トップ5のシェアを誇るメーカー、FSP GROUP Inc.の「Hydro GE」シリーズ「HGE750」をレビューする。この「Hydro GE」シリーズは「Hydro G」シリーズの後継にあたるモデルである。日本では株式会社オウルテックが代理店で、 製品保証は5年間(2年間は交換保証)となっている。

FSP製電源のラインナップは、PC向けに限らず医療用・工業用電源など幅広い製品を手掛けている。 FSPはIntelとの共同研究で世界初のATX電源を開発したメーカーでもあり、PC向け電源においても多くの実績のあるメーカーだ。幅広い製品を展開があるためPC向け電源・医療用電源・工業用電源それぞれで得たノウハウをフィードバックしている。

独自ICを使用したDC-DCの回路設計により230VではPLATINUMに迫る高い変換効率で動作する。115Vでは50%負荷で最低90%の効率で動作する。80PLUS GOLD認証の電源として高い性能を持っていることが分かる。 +12Vはシングルレール設計を採用している。

インテリジェント速度制御回路(HGE750・HGE850のみ)

HydroシリーズのHGE750・HGE850には、周囲温度を検知し自動的にファンの速度を切り替える機能を搭載している。 負荷開始時から30%以下であればファンの回転を停止させ、負荷30~50%で回転を始めて静音モードで動作 、負荷50%後も負荷に応じてファン回転数を制御する。最大負荷から負荷30%まで下がるとファンレスモードに切り替わるため、冷却を効率よく行いながらも静音性を両立している。

135mm FDB FAN

FDB(Fluid Dynamic Bearing:高性能流体動圧軸受)ファンは高寿命かつ静音性も優れている。また、135mmと大型であるため冷却性能も期待できる。

全てのコンデンサに日本製を採用している。 一次側の平滑回路 には日本ケミコン(KMR 105℃ 2000H)、 二次側の平滑回路には耐熱性に優れた固体コンデンサも合わせて採用されている。また、短絡保護回路(SCP)・過電圧保護回路(UVP)・過温度保護回路(OTP)・過電流保護回路(OCP)・低電圧保護回路(UVP)・過負荷保護回路(OPP)などの保護回路によりPCの安全性を保つことができる。

外観・パッケージ・付属品

パッケージは550W・650W・750W・850W全て同じ大きさの箱となっている。外箱の裏面には電源の特徴などの概要がまとめられている。

箱が比較的小さいため本体、付属品はスペースに隙間なく収納してあった。

ステッカーには赤・緑が用意されており、本体のカラーである青と合わせて3パターン変更が可能だ。

ユーザーマニュアル・取付用のネジ

外形寸法はW150×D170×H86mm。外観はシンプルでケースの中に溶け込むデザイン。135mmファンを採用しているため奥行が170とやや長めのサイズだ。フルプラグインタイプの電源となっており、モジュラーのコネクタはケーブルの種類の記載があるため初心者でもわかりやすい。通気口は非対称のデザインや広い表面積で効率よく熱を排出することが可能だ。
またHydro GEシリーズは、ミドルレンジ電源ながら最近のハイエンドマザーボードに求められる CPU 8ピン×2入力をサポートしている(550Wモデルを除く)。

付属ケーブル

全てコネクタはケーブルの着脱が可能で、使用するケーブルのみ接続すればいいため、PCケース内のエアフローも確保しやすく組み込みも容易だ。ケーブルはフラットでやや硬めだが、取り回しはよく太すぎないため裏配線もしやすい。ケーブルの種類は750Wの用途としては十分な種類があり、マルチGPUやハイエンドマザーボードのCPUの電源供給も問題ない。

マザーボード用電源 ATX 24(20+4)pinケーブル
EPS 8pinと12V 4+4pinの2系統のケーブル
PCI-Express 6+2pin×2 補助電源ケーブル が二つ
SATA・ペリフェラル・FDD 電源ケーブル
SATAとペリフェラル電源ケーブル

性能評価

今回はOCCT、Prime95、ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークを測定し、負荷をかけながら電圧の挙動をチェックする。なお、OCCT、Prime95のベンチマークテストは30分間行う。数値の計測にはHWiNFOを使用した。画像の数値は左から順にCurrent・Minimum・Maximum・Averageとなっている。

構成

CPU AMD Ryzen 9 3900X
CPUクーラー Antec Mercury360 v2
メモリGSkill F4-3600C19D-32GSXWB (16×2)
ビデオカード ZOTAC GeForce GTX 1080 AMP Extreme
システム用ストレージ Intel 760p 256GB
OSWindows 10 Pro 64 bit
電源ユニット Hydro GE 750W HGE750
マザーボードGIGABYTE X570 I AORUS PRO WIFI (rev.1.0)

OCCT(V5.4.2)

OCCTではGPU・CPUそれぞれに高負荷をかけるPowerSupplyTestを行う。

Prime95(Blend)

Prime95ではCPU・メモリ・チップセットに高負荷が掛かる「Blend」を行う。

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークでは1920×1080 最高品質の設定で行う。

3つのテスト結果を見てわかるようにどの負荷テストでも定格の出力を割ることがなく、電圧のブレも少ないため安定性・信頼性は高いといえる。高負荷が長時間続くような場合や、不規則な負荷がかかる場面でも実力を発揮できるため、非常に安定した動作のシステムが構築可能だ。ベンチマーク中も大型な135mmファンがあるおかげか、熱をしっかり排出しつつ音も気にならないため長時間高負荷が続く場合においても非常に優れた電源と言えるだろう。

総評

独自ICが可能にした高効率かつ安定した出力を持つ「HGE750」は、ワークステーション・ゲームなど様々な用途に応える優秀な電源だった。国内ではBTOでの採用などが多いモデルは多いものの知名度はやや低いが、取り回しの良さや安定した出力、保護回路・ALL日本製コンデンサなどユーザーに嬉しい点もしっかりと押さえている。Hydro GEシリーズは550Wからのラインナップのため、出力が小さいモデルではサイズが大きく感じてしまうかもしれないが750W・850Wに関してはそこまで気にならないだろう。全体的に堅実な作りで保証もしっかりしているため初心者にも非常におすすめだ。ミドルクラス電源は非常に種類が多く選ぶ際に迷ってしまう人もいるが、FSP Hydro GEシリーズは完成度や品質が高いため良い選択肢になるのではないだろうか。

製品詳細ページ

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