今回紹介するのは発売から半年以上たっても未だ強い人気を誇るDeskminiA300。
超小型ながら比較的高性能な内臓グラフィックスを採用したRyzenAPUを搭載可能なDeskminiA300はライトゲームであれば十分遊べるなど様々な人のニーズを満たすことができる。

開封

箱の外装はZenのロゴの中にDeskMini本体が描かれたシンプルな見た目となっている。

Deskmini A300の付属品には、本体、CPUクーラー、ACアダプター、専用SATAケーブル×2、ネジ類、取扱説明書、ドライバーCDがある。SATAケーブルは専用の物なので壊さないように注意しなければならない。CPUクーラーは高さに制限があり、Ryzen3,5のCPU付属クーラーは収まらないため、DeskMiniに付いてくるものか、対応したクーラーを用意する必要がある。

SATAケーブルはこの様になっており、マザーボード側に手前の端子を挿すようになっている。

構成紹介

今回のパーツ

今回の構成は

CPU Ryzen3 2200G
SSD ADATA SU650 480GB
メモリ Samsung 2400 8GB×1
DeskMini付属クーラー

この構成である。オプションは今後追加していく予定だ。

本体

ケース前面

DeskMini A300の筐体サイズは80mm×155mm×155mmでとてもコンパクトだ。

前面には電源スイッチ、 USB 3.1 Gen1 Type-Aと USB 3.1 Gen1 Type-C、オーディオジャックが配置されている。

I/Oパネル

背面には、DC端子、DisplayPort、HDMI 2.0、D-sub、LAN、USB 2.0、USB 3.1 Gen1が配置されており必要最低限のものが揃っている。

組立

マザーボード前面

早速組立に入っていく。 中央にCPU、M.2 Wi-Fi スロットとM.2 ストレージ スロット、メモリスロットが2つ、中央にCPUソケットがある。

ここまで小さくするとコンデンサなどの密集率も高い。

付属クーラー

今回はDeskMiniに付属してきたクーラーを使う。ちなみにこの付属したクーラーは対応TDPは最大65Wまでだが、静音性や冷却性能が気になる場合は、別途クーラーを購入することをオススメする。

マザーボード裏面

今回M.2 SSD は予算の都合上付けないことにしたが、マザーボードを裏返せばM.2 SSD を追加でもう一枚つけることができる。またDeskMiniにはオプションとしてWi-Fiカードをつけることもできる。筆者が買いに行った店では取り扱いしていなかったためUSB子機を挿している。

ここにUSBが増設される

側面にはオプションでUSBを増設することが可能なのでもしも足りないと言う人がいるならそれを使うのもいいだろう。

ラッチを倒す

メモリは両ラッチであり、普通のマザーボードのようにラッチを両側倒し上からカチッとなるまで差し込めばOKだ。ただしSO-DIMMのみに対応しているため通常のデスクトップPCのメモリは対応していない。

メモリ装着後

次はSSDを搭載する。SSDを搭載する2.5インチベイはマザーボードを固定しているトレイの裏側にあり、こちらも2つ搭載することが可能だ。なので大容量の2.5インチHDDを同時に固定することも可能だ。なおマザーボードをトレイから外さないとストレージは搭載できない。

トレイの片方はネジ2本で固定し、もう片方はネジ4本で固定する。2.5インチHDDを搭載するならネジ4本の方で固定すると安定感が増すだろう。

2.5インチベイ
SATAケーブル専用端子

固定後は専用のSATAケーブルで接続する。この専用の端子は少し挿すのが難しいので焦らずに挿そう。

SSD接続時
上の画像のようにマザーボードへケーブルを挿した後にSSDにSATAケーブルを挿せばやりやすい
この向きに搭載しないとSATAが使えない

注意点としては、ストレージは画像のようにしなければケーブルの長さの関係で挿さらない。

ケース内部

後はレールがあるのでそれに沿ってトレイを戻せば完成だ。

動作検証

CPU-Zで取得したCPUとマザーボードの情報

Ryzen 2200G での動作はそこそこ快適だ。艦これゲームも快適に動き、Apex Legends などのゲームも設定を中設定にすれば30FPSは固定で出ている。インターネットの閲覧やOfficeの使用、動画閲覧や多少の画像・動画編集など、一般的な用途なら困ることはほとんどない。 しかしゲームなどをするときにファンの回転数が上がりかなり音もうるさかった。少し温度は心配ではあるので将来的にはWi-Fiカードの搭載と社外品クーラーを付けたいと思う。

Ryzen5 以上にする場合や、オフィスなどで使う場合はファンを交換することをおすすめする。

なお3200Gや3400Gを搭載する場合BIOSアップデートが必要になる可能性があるので注意が必要だ。店頭で買うときは店員に聞いてみると良い。