2019年1月24日にタイにてオープンベータ版としてリリースされたPUBG LITEがついに本日、日本でもリリースされた。12月10日には秋葉原で先行体験会も行われた。日本でのリリースを待ちわびていた人も多いとは思うが、LITEと言っている以上実際にグラフィックスカードを載せていないようなPCでもストレスなく動作させることができるのか、筆者の環境にて検証したいと思う。

公式から要求されている最低動作環境

  • OS:Windows 7,8,10, 64bit
  • CPU:Core i3 2.4GHz
  • RAM:4GB
  • GPU:DirectX11 Intel HD Graphics 4000
  • HDD:4GB

以上が最低動作スペックとして公表されている。
CPUのCore i3 2.4GHzというものがどのくらいのスペックを要求しているのかわかりにくいが、GPUの要求スペックがIntel HD Graphics 4000となっているので4世代Core i3や第3世代Core i7などを使用してもオンボードグラフィックスで動作するだろう。GPUを別に搭載するのであればさらに古い世代や下のグレードのCPUでも動作を見込めるだろう。

LITE版のPUBGは上記のようなスペックを求められているが、以前からリリースされている無印のPUBGは以下のようなスペックを要求されていた。

  • OS: Windows 7, 8.1, 10, 64bit
  • CPU: Intel Core i5-4430 / AMD FX-6300
  • RAM: 8 GB
  • GPU: DirectX11 NVIDIA GeForce GTX 960 2GB / AMD Radeon R7 370 2GB
  • HDD: 30GB

無印版PUBGとPUBG LITEの最低動作環境を比較すれば一目瞭然だが、非常に要求されるスペックが下がっている。動作環境だけ見れば相当昔のノートパソコンでない限り動きそうである。

推奨動作環境

次はPUBG LITEの推奨動作環境を見ていこう

  • OS: Windows 7,8,10, 64bit
  • CPU:Core i7 2.7GHz
  • RAM:8GB
  • GPU: DirectX11 NVIDA GeForce GTX660 / AMD Radeon HD 7870
  • HDD:4GB

推奨動作環境を見ても要求されているスペックは非常に低い。一昔前のゲーミングPC、下手したらメルカリなどで売られている少し怪しいゲーミングPCまがいのものでもきちんと動作してしまうのではないかと思う(筆者個人はメルカリで売られている格安ゲーミングPCの購入はお勧めしない)。ちなみにGTX660はリリース直後のPUBGに求められる最低動作環境のGPUだった。それだけの情報でもPUBG LITEの動作が軽いことがよくわかる。

実際の動作

それでは実際にどれくらいのスペックで動作するのかを実際に検証してみよう。まずは筆者が普段使用しているゲーミングPCだ。

  • OS: Windows10 Pro 64bit
  • CPU: Intel Core i7 8700
  • RAM: 32GB
  • GPU: DirectX11 NVIDIA GeForce GTX1070 8GB
  • HDD:Samsung 970 Evo Plus 500GB

このスペックであれば動作しないなんてことはなくとても快適に動作させることができる。当然だ。無印版のPUBGであっても快適にプレイすることができる。検証するまでもなく快適動作ができるのだが、一応検証した。

言うまでもなく快適動作した。今回検証ではこのような快適動作するPCではなく、少し前のノートPCにて動作確認も行った。実際に検証したPCのスペックは以下のとおりである。

  • OS:Windows10 Home 64Bit
  • CPU:Intel Core i5 8250U 1.60GHz
  • RAM:8GB
  • GPU:Intel UHD Graphics 620
  • HDD:SanDisk SD85N8U-128G-1016(128GB)

第8世代のノートパソコン用Core i5を搭載したPCだが、実際に快適にプレイできるのだろうか。検証のためにインストールしプレイする。

さて、実際にプレイしてみた感想だが、特に問題なくゲームプレイすることができた。最低動作環境を超えているため当然普通にプレイできる。設定はテクスチャが低いになっているほかはすべて非常に低いになってしまっているが、逆に索敵がしやすいと感じることも多い。特に困ることなくプレイすることができた。

最低動作環境を割ったPCでプレイするとどうなるのだろうか。検証機としてもう一台低スペックなPCを用意した。

  • OS:Windows10 Home 64bit
  • CPU: Intel Core i3 6006U 2.00GHz
  • RAM:4GB
  • GPU:Intel HD Graphics 520
  • HDD: ADATA製 MLC 120GB

さて、この最低動作環境を割ったPCでプレイできるのか検証をした。結論から言うとプレイ自体はできる。しかしながらすべての設定を非常に低いにする必要があるため、実際に戦闘するときなどはテクスチャがギザギザで非常に見づらい。また、人がたくさん集まるところでは動作がカクつき、撃ち合いでは非常に不利になることだろう。一応プレイすることができるといった程度なのでちょこっと遊んでみたいといった人には良いかもしれないが、ゲームを楽しみたいといった人には全くお勧めできない。

メモリを追加するなどすれば動作が安定するのかもしれないが、いくらなんでもi3 6006Uに4GBのメモリでは心もとない動作となってしまった。LITEといえどもきちんとプレイするにはある程度のスペックを用意する必要がある。

最後にはなるが、ゲーミングPCは高価でとてもではないが買うことができないといった人でもPC版に近いPUBGができるこのPUBG LITEは非常に良いゲームであると思う。正式リリースされたばかりなのでまだ操作に慣れていない人が多いうちに練習を積んでおくのも良いのかもしれない。ストレージも4GBしか必要としないので気軽にインストールしてプレイしてみてはどうだろうか。

公式サイト