【ご案内】
本記事は、発売から24時間以内の公開を目的として執筆したため、ベンチマークスコアの掲載と簡易解説のみの内容となっております。外観紹介やゲームプレイを含む詳細なレビューにつきましては、後日改めて公開いたします。

4月22日、AMD Radeon 6000シリーズの末っ子モデル”RX 6400″を搭載したグラフィックボードが解禁された。様々なモデルが登場した中、ひときわ目を引いていたのが「ロープロファイル対応」のモデル3種だ。玄人志向、SAPPHIRE、GIGABYTEの3社からそれぞれ1製品ずつ登場し、そのうち玄人志向とSAPPHIREのものは1スロットの超薄型仕様となっている。

右がRX 6400。1スロットのロープロファイル対応モデルだ。

GeForce GT 1030やRadeon RX 550などの、最近の内蔵グラフィックにも劣る性能を彷彿とさせる見た目だが、「GTX 1650と同等の性能を有する」といった情報もあり、期待値は高かった。
いざ発売となると、その微妙な価格設定(同じ価格で上位のRX 6500 XTが買えてしまう)にがっかりする人もいた。しかしながら、久々のロープロファイル対応グラフィックボードの登場にテンションが上がってしまった筆者は、その性能を検証せざるを得なかった。

もし、これでGeForce GTX 1650の性能を上回れば、一般販売されている中では最高のロープログラボということになる。さて、早速検証結果を見ていこう。

検証環境

今回は、一部の人が知りたいであろう「PCIe 4.0」と「PCIe 3.0」でどのくらいの性能差が生まれるのか、という点も検証している。古いPCの延命など、PCIe 3.0環境での使用を検討している方は参考にしてほしい。
なお、今回の検証において、SAM(AMD Smart Access Memory)は有効化していない。

ベンチマークスコア

3DMark Time Spy

3DMark Time Spyは、DirectX 12で動作するベンチマークだ。こちらは、Radeon RX 6400(以下RX 6400)とGeForce GTX 1650(以下GTX 1650)の間に大きな差は現れなかったものの、RX 6400の方がより高スコアとなっている。
また、RX 6400をPCIe 3.0で動作させた場合については、スコアの低下はほぼ見られず、PCIe 4.0動作と比較しても遜色ないパフォーマンスが得られているようだ。

PassMark PerformanceTest 10.2

PassMark PerformanceTest 10.2 3D Markテスト(以下PassMark)の結果はこのようになった。
まずは、GPUの演算性能を測る”GPU Compute”である。こちらはRX 6400がGTX 1650に対して、約110%のスコアとなっている。GPUの演算性能はRX 6400の方が高いようだ。また、PCIe 3.0動作の場合、スコアはGTX 1650よりも低くなっていることが分かる。3DMark TimeSpyでは大きな差が見られなかったが、PassMarkの結果を見るに、少なからず性能は落ちているようだ。

続いて、DirectX 9~12のベンチマーク結果である。

DirectX 9に関しては、GTX 1650が抜きん出ていることが分かる。RX 6400でDirectX 9のゲームを動かしても、GTX 1650の6割程度のパフォーマンスしか得られず、場合によってはGTX 1050 Tiよりも低い性能となってしまうだろう。
最新のDirectX 12でも同様の傾向が見られるものの、DirectX 9と比較するとそこまで大きな差は見られない。前述のDirectX 12を使った”3DMark TimeSpy”においてはGTX 1650よりもRX 6400の方が高いスコアを得ているため、DirectX 12のパフォーマンスについては大差がないのかもしれない。

逆に、DirectX 10はRX 6400がGTX 1650を突き放しており、良好な結果が得られている。
DirectX 11はほぼ横並びで、少なくともPassMarkにおいては差がみられなかった。

DirectX 9については今後のドライバアップデートによる性能向上も見込めないが、DirectX 12についてはそういった期待も持てるし、現時点でも既にじゅうぶんなパフォーマンスを発揮している。
PassMarkの総合スコアはいまいち振るわなかったが、スコア低下の要因のほとんどがDirectX 9の不得手によるものだというふうに考えると、むしろ良い結果であったと言えるのではないだろうか。

以上から、確かにRX 6400はGTX 1650 GDDR6版と同等かそれ以上の性能を有していることが分かった。では、消費電力はどうなっているのだろうか。そして、この小型ヒートシンクとファンで本当に冷却しきれるのだろうか。その疑問を以下で解消する。

Time Spy実行時の消費電力と温度

消費電力(ソフトウェア読み)

こちらは、3DMark Time Spyを実行中の最大消費電力を表したグラフである。
ご覧の通り、GTX 1650は80Wほどの電力を消費しているのに対し、RX 6400はわずか44W程度となっており、その省電力性がうかがえる。これなら、1スロットのロープロファイルモデルが出るのも納得だ。

GPU温度

最後に、3DMark Time Spyを実行中の最大温度を見てみよう。
今回使用したRX 6400は1スロットかつロープロファイル対応の非常に小型・薄型なモデルであり、正直どれほど温度が上がってしまうのか見当がつかなかった。しかしながら、結果的にホットスポット温度が80℃を超えることはなく、さらにファンノイズもあまり気になることはなかった。もちろん、メーカーやモデルによって異なる項目ではあるが、少なくとも「SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6400」においては温度・騒音ともに気にせず使うことができそうだ。

実際のゲームプレイにおけるベンチマークや実装パーツの紹介、そしてこの続きは、後日の追記をお待ちください。
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