製品提供:CyberMedia Japan

AfterShokzから出ている2020年最新ワイヤレス骨伝導イヤホンAeropex”を今回は紹介していく。
耳に付ける音響デバイスと言えば、イヤホンヘッドホン(ヘッドセット)の2種類が思い当たるが、骨伝導イヤホンはイヤホンという名前はついていても先述した2種類の中には入らない新しい第3の選択肢と考えていいだろう。
何故そう考えるのか。
それは、耳の中にイヤホンを入れない、頭蓋骨を直接振動させてそれを脳に伝えているという普通のイヤホンとは違う特殊な構造をしているからである。
それによりこのAeropexを装着しても、環境音を普通に聞くことが出来るのでジョギングなどの運動を行いながら音楽を聴いたり、自転車や車に乗りながら音楽を聴くこともできる(※その場合、各地域の条例を参照する必要あり)

内容物

さっそく内容物の紹介をしていこう。

  • イヤホン本体
  • 説明書、クイックスタートガイド
  • イヤホンポーチ
  • 充電ケーブル(2本)
  • 耳栓

今回のカラーは Solar Red(赤)だ。
他にもBlue Eclipse(青)、Cosmic Black (黒)、Lunar Grey(グレー) 、Solar Red(赤)の全4種類から選択できる。

この手の製品の充電端子は独自規格のものが多く、付属ケーブルが一本なことが多いため、ケーブルを使用不可能な状態にしてしまうと、本体ごと買いなおしという事になることも多い(ケーブルだけ買いなおせれば被害は少ないが)。
しかし、このAeropexには最初から充電ケーブルが二本用意されている為一本壊れても二本目があるのがうれしいポイントだ。
ただ、この製品の端子も独自規格となっている為二本壊れてしまうと海外公式サイトからAeropex MAGNETIC CHARGING CABLEを個人で輸入する必要がある。

本体スペック

接続タイプ Bluetooth5.0
対応コーデック SBC
対応プロファイル HSP,HFP,A2DP,AVRCP
充電時間 2時間
バッテリー時間 8時間
充電器 マグネットケーブル
耐水性 IP67(防水)
マイク デュアルノイズキャンセリングマイク
重量 26g

その他

  • 水分検知機能(充電しようとした時、端子に水分が付着していると警告音が鳴る)
  • 保証2年(日本正規代理店であるFocal Pointで製品登録する必要あり)

前世代と比べて

前世代と比べ30%の小型化と13%の軽量化を実現した。
音漏れはなんと50%も減少された。
PREMIMPITCH 2.0+に対応し振動が軽減され、前世代と比べ低音域の質が向上した。

注意

防水性能IP67グレードが保証されているが、雨や汗、水で丸洗いをする程度を想定したもの(水深1mの水中に30分の水没は耐えられる)なのでお風呂など特に温水や高湿度環境で長時間の使用は推奨しない。

接続方法

電源/音量の+ボタンを約2秒長押しすると電源ONになり、電源OFFは約3秒長押しで行える。
Bluetoothのペアリングは電源OFFの状態で、電源/音量+を約5秒間(途中で電源が入っても押し続ける)押すとLEDが赤と青の点滅状態になりペアリングが開始される。

ペアリングモードにしたらiOS端末(iPhone)では設定から”Bluetooth”を開きBluetoothを有効にすればデバイス欄にAeropex by AfterShokzと表示されるのでそれを選択すれば自動的に接続される。

Android(画像のものはAndroid9)端末では”接続済みの端末”から”新しいデバイスとペア設定する”を選べば後は自動的に検出し、Aeropex by AfterShokzを選択で自動的にペアリングされる。

次回からは一々設定しなくてもAeropexの電源を入れると自動で接続されるようになる。

操作方法と充電方法

電源/音量ボタンやマルチボタンは、押す回数や押す時間によってさまざまなショートカット機能を使うことが出来る。
いくつか例を出す。
電源/音量ボタンだと、

  • 音楽静止時にいずれかの音量ボタンを一回押せば、音声ナビ(日本語)を通してバッテリー残量の確認
  • 通話時に音量+、−ボタンを2秒同時押しすることでミュート/ミュート解除

マルチボタンは、

  • 1回押すと音楽の再生/停止
  • 音楽再生時に2回押すと次の曲にスキップ

などの機能が使える(詳しくは説明書参照)

充電は専用のマグネットケーブルを本体音量ボタン横の充電端子にはめるとLEDが赤く光り充電が開始される。
ちなみに極性が決まっていて反対に取り付けようとするとマグネットが反発するので向きを間違うことはない。

数日使った感想

装着するとこんな感じ。

付け心地は、26gと軽量なためからか全然重さを感じない。
少し締め付け感は感じたが密閉型のヘッドホンと比べると遥かに良い。

音質は普通のイヤホンやヘッドホン等と比べると構造上どうしても劣ってしまうが、骨伝導イヤホンという部類の中ではかなり良い方らしい。実際に聞いてみても屋内ならともかく屋外では何の不満もなく聞ける音質だと思う。
因みに、付属の耳栓を合わせて使うと低音が強化される。
こういったイヤホンを使う人はまず音質を求めるような用途には使わないと思うので、ハイレゾ音源を聞いたり室内でアンプを通して音楽を聴くほど音質を求める方にはそもそも本質的なニーズが違う。
それと対応コーデックがSBCの為遅延が少々目立った。
動画や音楽再生では問題ないのだが、素早い操作が求められるゲームには向いていない。

ところで、耳の中に入れないこのイヤホンだが、やはり振動のみで音を伝えることは出来ず、少々本体から音が出ている。
その際の音漏れだが前世代と比べ50%も低減されているらしく、実際に聞いてみても中音量程度だと殆ど漏れていない感じだ。
しかし、電車内等自分のそばに人が密集しやすい環境では念のため注意した方がいいかもしれない。

ズレ落ちやすさについては自転車や徒歩、ジョギングの移動程度なら全く落ちる感じがせず安心して良さそうだ。

8時間の電池持ちは、生活している中でほぼ一日中つけっぱなしでも充電が切れなかったのでかなり優秀だと思う。

因みにマイクは少し音がこもって聞こえたが実用上は不満のないレベルだった。

まとめ

本体価格が少々高いことを除けばAeropexは、骨伝導イヤホン界で現状最強に位置する性能を持っている。
無線、防水、バッテリーの持ち、ズレ落ちにくさ、どれもスポーツをする人に重要な項目だがすべてクリアしている。
骨伝導イヤホンというジャンルが生まれた当時は、製品の質の悪さや音質に満足いかない方が多かったそうだがこの製品はそんな心配をする必要もなく日本の家電量販店でも購入できるそうなので安心して是非体験してみてほしい。

Aeropex(公式サイト)
価格.com
Amazonリンク
※(2023年6月追記)現在では価格が抑えられ、Bluetoothバージョンが更新されたOpenRunがAeropexの後継機にあたる