試用提供:株式会社MSI
本日の主役
MSIはマザーボード、グラフィクスカード、ラップトップPCなど幅広い分野で知られているベンダーである。今回は、MSI MAG B550 TOMAHAWK・MSI GeForce RTX 3070 GAMING X TRIOをお借りする機会をいただいたため、マザーボード・グラフィクスカードをMSIで統一した構成で組みレビューする。MSI MAG B550 TOMAHAWKは基本的には光らないが、RTX 3070 GAMING X TRIOと組み合わせるにはグラボだけだと少し味気無いため、10月30日に発売したばかりのDeepCool AS500と組み合わせることにした。また、DeepCool AS500については後日レビューする。
その他のパーツ
CPUをRyzen 9 3900Xとし、以下のパーツで構成されている。
CPU | AMD Ryzen 9 3900X |
M/B | MSI MAG B550 TOMAHAWK |
CPUクーラー | DeepCool AS500 |
メモリ | Crucial W4U3200CM-16G |
ビデオカード | MSI GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO |
ストレージ | ADATA XPG SX8200 Pro ASX8200PNP-512GT-C ADATA XPG SX8200 Pro ASX8200PNP-1TT-C |
ケース | SAMA 黒鴉 |
追加ファン | 120mm×2 140mm×1 |
電源ユニット | Deepcool DQ850-M-V2L |
組み立て
順番は問わないが今回はケースの用意からしていく。Φ5のタッピングネジを使用する。
トップのファンは2箇所に搭載可能だった。このケースはマザーボードのヒートシンクによってファンと干渉する為ケース拡張性を重視するのであればこのケースは向かない。しかし、最安クラスながらガラスパネルを採用している数少ないケースのため自身の作りたいPCに合わせて選ぶと良い。このケースとMSI MAG B550 TOMAHAWK(以下TOMAHAWK)の組み合わせは画像の位置に近い側にファンを取り付けることが出来ない。
リテンションの両サイドリテンションを固定している4箇所のネジを外す。リテンションはクリップ止めタイプのクーラー使用するときや、保管時に必要になる為取っておく。
DeepCool AS500は付属のバックパネルを使用する為そのままねじ止めする。
CPUの金色の三角とソケットの三角が合うように装着する。グリスは塗りすぎに注意する。塗る量は米粒程度など少量でよい。中央に塗りクーラーで伸ばすか、画像のように薄く伸ばして設置すると良い。
左右のネジを偏りがないように少しずつ締めていく。今回のクーラーはメモリと干渉しないため、ファンの取り付けやメモリの取り付けはどちらが先でも問題ない。
メモリスロットはマザーボードのベンダーやモデルによって異なるが、TOMAHAWKは片ラッチだった。取り付けの際は上部の両側を押して取り付ける。2枚の取り付けの場合は取り付け位置を確認した方が良い。マザーボードに印刷されている場合はそこを見るか取り扱い説明書を参照する。
今回は2枚のSSDを取り付けた。取り付けるときは斜めにしながら奥まで差し込む。SATAポートを使用する場合は排他に注意が必要だ。TOMAHAWKはM.2_2、 PCI_E2 と PCI_E3スロットに同時に取り付ける場合、PCI_E3スロット
は無効になり、M2_2スロットはPCIe x2のみサポートする。
マザーボードをケースに取り付けるときは上の写真で記した赤い丸の部分にネジを止める。ネジは対角線状に止め、一度に締め切らないのがポイントだ。ネジ穴が合わなくなるなどのトラブルを回避することができる。
SAMA 黒鴉のようなスペースの狭いケースの場合はケーブルを取り回し困難だった。
予め使用するコネクタがわかるのであれば、先にケーブルを差し込んでおいた方が組み立てやすい。余裕を持って配線したい場合はよりこれより大きいケースを選んだ方が無難だ。
CPU 4+4ピンケーブル、4+20ピンケーブルを忘れずに接続する。特にCPU 4+4ピンケーブルを接続し忘れて起動しない例をよく見かけたりする為、起動前に確認を忘れないようにした方が良い。
ケーブル類は取り扱い説明書でレイアウト図を見て位置を確認し接続する。今回使用しているクーラーのDeepCool AS500はARGB対応のモデルのためマザーボードのARGB制御が可能だ。LEDコネクタは3ピンコネクタ(JRAINBOW)と4ピン(JRGB)と電圧が違うためよく確認して取り付ける。今回はARGB対応のモデルのため3ピンコネクタ(JRAINBOW)に接続する。
全てのパーツを組むとこの様になった。今回はグラフィクスカードが大型のためフロントの中央のファンは取り外したが、今回取り付けた「MSI GeForce RTX 3070 GAMING X TRIO」のような大型のものでなければ搭載可能だろう。
グラフィクスカードとCPUクーラーしか光源はないがなかなか鮮やかに光らせることができ、DeepCool AS500とMSI GeForce RTX 3070 GAMING X TRIOはかなり相性が良いためおすすめできる組み合わせだ。もっと光らせたい場合は別途ファンを用意する必要がある。
ベンチマーク
簡易的にベンチマークも計測した。FF15ベンチの他にもPCの総合的なベンチマークである「PC MARK 10」でデータも計測したため構成を考える際の参考にして欲しい。
Apex Legendsをプレイしてみた
Ryzen 9 3900Xなどコア数の多いCPUでゲームをする際は配信等も想定されるため、今回は録画をしながらApex Legendsを快適に出来るか実際にプレイした。実際にやってみると、最初のマップの読み込みを除きQHD解像度でもプレイに支障が出ない範囲フレームレートを維持することができ、設定を下げることなく快適にプレイすることができた。
総評
今回はRyzen 9 3900XとRTX3070を組み合わせたが、よりゲーム性能がパワーアップしたZEN3アーキテクチャのCPUもおすすめだ。ZEN3対応のBIOSは各社出ているが、リリースして間もないためトラブルを避けるためにZEN2を選択するのも悪くはない。また、ZEN3のCPUが登場したことによりZEN2の価格にも影響が出ているため、価格・性能のバランスを考え自分の用途にあった選択を出来ると良いだろう。