製品提供:クリエイティブメディア株式会社

今回はクリエイティブメディア株式会社主催の製品モニター募集にて当選し、製品のレビューの機会頂いたため使用感をレビューする。Creative Outlier Air V3は「Creative Outlier Air」シリーズのリスニング性能や音質、操作性や利便性、バッテリー性能を向上させた新モデルだ。また、ノイズ コントロール機能やCreative アプリに対応など機能面の向上なども見られる。

新しく6mm バイオセルロース ドライバーを採用しディティールの細かい高音部やバランスの取れた中音域、包み込まれる様な低音を再現を目指した製品だという。

「Creative Outlier Air V3」のノイズ コントロールのアクティブ ノイズ リダクションは、フィードフォワード方式と言われる方法で、それぞれのイヤホンに搭載されているフィードフォワード マイクによって外部のノイズを拾い、逆位相の音と音楽を一緒に再生をすることで周囲の音を消す仕組みだ。さらにアンビエント モードを有効にするとイヤホン外部の音を取り込むことが可能だ。
製品仕様
型番 | HS-OTLARV3 |
---|---|
Bluetooth バージョン | Bluetooth 5.2 |
プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP |
コーデック | AAC、SBC |
防水性能 | IPX5相当 |
ドライバー | 6mm バイオセルロース ドライバー |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
電池持続時間 | 最大約10時間(イヤホン本体)/ 最大約30時間分(充電ケース) |
充電時間 | 約2~3時間(USB充電/充電ケースのみ)/約2~3時間(イヤホン本体のみ) |
充電インターフェイス | Qi互換ワイヤレス、USB Type-C |
重量 | 約5.2g(左右各イヤホン本体)/約69.8g(充電ケース) |
付属品 | イヤーピース(S/M/L 各1ペア)、専用充電ケース、充電用ケーブル(Type C-to-A)、 クイックスタートガイド/保証書 |

開封・付属品
パッケージは白基調で封を開けるとマグネット式で開閉が可能だ。パッケージ裏側には搭載されている機能が一目でわかりやすいイラストが描かれている。

マグネット式の箱を開けるとすぐにペアリング方法がわかる。説明書等を開かなくても接続までは図を見てスムーズにできるように配慮されている。

プラスチック製のトレーにイヤホン本体と充電ケースが収められている。

付属品はイヤーピース(S/M/L 各1ペア)、専用充電ケース、充電用ケーブル(Type C-to-A)、
クイックスタートガイド/保証書。このイヤホンは社外製のイヤーピースがフィットしづらく感じたため、付属品のイヤーピースをできるだけ無くさないよう注意が必要だ。

充電ケースはトレイがスライドして開閉するタイプのもの。磁石も強すぎずイヤホン本体が非常に取り出しやすいため落下のリスクも抑えることができる。
バッテリーの充電レベルは三段階に分かれ、QUICK START GUIDEにはHigh(Solid Green)/Medium(Solid Yellow)/Low(Solid Red)と記載されている。数値などではなく簡易的な表示ではあるが充電の目安としてかなり重宝するだろう。

イヤホン本体は光沢のある塗装で、側面にはクリエイティブのロゴが確認できる。色はグリーンとなっているがかなり渋めの色で前モデルの「OUTLIER AIR V2」と比べたら少し地味に感じるかもしれない。
使用感
使用感の前に騒音レベルと感じ方の目安、日常での具体例などをあげると以下のようになる。
騒音値 | 感じる音の目安 | 具体例 |
20 dB | とても静か | 木の葉のふれあう音・雪の降る音 |
30 dB | 静か | 深夜の郊外・鉛筆での執筆音 |
40 dB | 静か | 図書館内・閑静な住宅地(昼間) |
50 dB | 普通 | エアコンの室外機・静かな事務所の中 |
60 dB | 普通 | 走行中の自動車内・普通の会話 |
70 dB | うるさい | 掃除機・騒々しい街頭 |
80 dB | うるさい | ピアノの音・走行中の電車内・パチンコ店内 |
90 dB | とてもうるさい | 大声・犬の鳴き声 |
操作性
タッチパネルの反応は良好で直感的に操作できる。ボタンのカスタマイズは後程紹介する「Creative アプリ」にて変更できる。設定の切り替えであればアプリでもタッチパネルでも簡単に操作ができるため初心者でも扱いやすい。
音質
ドライバーが小ぶりなため、強めの低音を聴くには少し物足りなさを感じるだろう。しかし、搭載されている6mm バイオセルロース ドライバーは聴き疲れしにくい自然な音で、長時間のリスニングでも快適に音楽を聴くことができる。不自然にブーストされた低音や刺さる高音などがなく聴きやすいが、ノイズキャンセリングのON/OFFに関わらずホワイトノイズを感じるのが惜しいところだ。
音声通話
相手の声はクリアで聞き取りやすく聞き間違えなどは減らせるように感じたが、相手側は少し離れた所から声を感じるとのことだった。
接続の安定性
スマートフォンやPCに接続する際に途切れたりといった症状は無かった。また、コーデックはAAC、SBCのみと少し残念だが遅延は思ったよりも少なく感じた。(ただ、リズムゲームやアクションゲームができるほどではない)
純正アプリケーション「Creative アプリ」
接続が完了すると接続しましたと表示され、上記の2枚目の画像の画面に遷移する。項目はイコライザー、ノイズコントロール、カスタムボタンがある。
イコライザーはかなり多くのプリセットが用意されており、筆者が確認した際はフラットを含め43のプリセットが存在していた。中には「Apex Legends」「原神」「Fortnite」といった人気ゲームの名前のプリセットも存在しており、色々遊ぶこともできる。しかし、ゲームタイトルのプリセットはスマートフォンアプリでは存在していないゲームもあるため、どういった意図で用意されたかは謎だ。
ノイズコントロールの設定はアクティブノイズキャンセリングのモード切り替えだけでなく、レベルを調整できるため自分に合った設定にカスタマイズすることができる。通話でのノイズコントロールモードはアプリで設定しておく必要がある。
カスタムボタンはダブルタップ、トリプルタップ、ロングタップのそれぞれの項目ごとに設定可能だ。他のイヤホンからの買い替えでも近い設定にできるため、操作の違和感を減らすことができるのも魅力な点だ。ただ、上記の表示されている機能のほかに存在するのは「前トラック」のみだった。筆者は左のトリプルタップに設定されている「ボイス アシスタント」を「前トラック」に変更した。
アクティブ ノイズ リダクションの評価
アクティブ ノイズリダクションをオンにすると少しだけ圧迫感を感じ、周囲の音もカットされる。会話は女性などの高い声は少しだけ聞こえ、男性の方はさらに聞き取りにくくなる。低周波のノイズへの効きが良く違和感も少ない。ノイズ リダクション レベル最大でも外部の音は聞こえるものの、特定の音が強調して聞こえてしまう様なこともなかった。 アクティブノイズキャンセリング 対応のイヤホンの中には、機能を有効にした際にマイクが風を拾ってしまいうまくノイズを除去できない製品もあったが、本製品は風の吹く環境でもノイズを拾いづらかった。アンビエントモードは外部の音を取り込むレベルを調整して、環境によってカスタマイズできるのが良かった。とても便利な機能ではあるが、人通りの多いところや交差点付近では注意を払うかイヤホンを外して行動した方が良い。
総評
直販で6,980円※ながら、外音取り込み機能を持つアクティブ ノイズリダクション、最大約40時間の再生時間、公式の専用アプリの用意などユーザーに嬉しい機能が豊富だった。通話に関してはマイクが離れているのか満足のいく結果にはならなかったものの、気軽に音楽を聴くには適しておりIPX5相当の防滴性能もあることから、トレーニングや外出の際にも持ち出しやすい。様々な環境で適応するCreative Outlier Air V3は通勤だけでなく色んな場面で活躍する製品だろう。
※2021年9/1時点の消費税10%を含む
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