待望のNavi搭載Radeon
今回、Computexにて新型Radeonが発表された。ナンバリングはRX500からRX5000へと10倍になっている。他の企業もナンバリングを飛ばしたり変えたりしているので珍しいことではないし、これはAMD自身のGPUに対する自信の現れでもあろう。
Naviについて
新型Naviはこれまでの「GCN」アーキテクチャとは一線を画する「RDNA」(Radeon DNA)アーキテクチャを採用し、14nm製造から7nmでのになる。
性能については、GCNと比較してRDNAでは
- クロックあたりの性能は1.25倍
- 電力効率は1.5倍
- GDDR6採用
- PCIe4.0に対応
と、大幅に改善されている。電力効率は今まであまり良くなかったのでこれは期待できるだろう。そしてPCIe4.0に対応しているが、このアドバンテージはRyzen 3000シリーズでないと生かせない。
また、Radeon RX 5700とGeFoece RTX 2070をStrange Bridgeというゲームでフレームレートを基準に比較したところ、10%程度高い性能だという。
発売日は第3世代Ryzenから3日遅れて7月10日となっている。
さらにAMDによれば、Intel Core i9 9900KとNVIDIA GeForce RTX 2070よりもAMD Ryzen 3800XとAMD Radeon RX 5700のほうがインターフェイスバス(CPUとGPUの通信速度)が69%も高速だという。もしかしたら第2世代Ryzen Gシリーズ(Ryzen 3x00G, Piccaso)にもNaviが搭載されるかもしれない
Ryzen Gシリーズは引き続きGCNアーキテクチャベースのGPUを搭載するようだ。
5/30追記:どうやらNaviとは別でGCNアーキテクチャのGPUは残るようだ。これはNaviは従来の汎用演算に向いていないためだという。
続報及び詳細は6月のE3 2019を待とう。