製品提供:株式会社Scythe

ROCCATから発売されているゲーミングキーボード「Vulcan」シリーズは非常に魅せることに特化したキーボードだ。キーキャップは非常に薄く設計され、スイッチの透明なハウジングがよく見えるのでLEDの拡散が非常に綺麗だ。独自に設計されたキースイッチの打ち心地も非常に心地よくゲーミングキーボードとしてのポテンシャルも十分だ。今回はVulcanシリーズの中でも白くて特にSNS映えしそうなVulcan 122 Aimoをレビューする。

スペック

製品名ROCCAT Vulcan 122 AIMO
キー配列US
サイズフルサイズ 46.20 x 23.50 x 3.20 cm
スイッチTitan Switch Tactile(茶軸相当)
アクチュエーションポイント1.8mm
スイッチトラベルディスタンス3.6mm
LED16.8万色LED(AIMOイルミネーション)
ケーブル長1.8m
接続方式USB2.0
本体重量1150 g
付属品パームレスト、説明書、ステッカー

開封

黒を基調とした箱に白いVulcanが描かれている。ROCCATの化粧箱は黒をベースにしたものがほとんど(最近ではKONE PURE ULTRAのCORAL BLOOMくらい)でVulcan 122 AIMOの白い筐体が非常に映えている。右上にはROCCATのデバイスがドイツでデザインされ作られていることが書かれている。

背面にはスイッチの入力スピード、耐久性やイルミネーションについての記載がある。英語なので少々わかりづらいが

  • スイッチの入力速度が20%向上
  • ボディのアルミニウム製のトッププレートを使用すること、スイッチが露出していながらも防塵性を高めることで耐久性を向上させている。
  • 16.8万色のAIMOイルミネーション

について書かれている。

箱を開けるとまずはパームレスト、そして下にキーボードが見える。

内容物はキーボード本体、パームレスト、説明書類2部、ROCCATのステッカーとなっている。

外観・パフォーマンスレビュー

それでは開封したVulcan 122 AIMOの外観を詳しく見ていく。

キーボード本体は白で統一されている。ボディ表面はヘアライン加工されたアルミプレートを使用しており高級感を感じられる。

キーキャップは非常に薄く作られておりキースイッチがよく見えるように作られている。スイッチのハウジングは透明なので搭載されている拡散されたRGB LEDの光がきれいに映えるようになっている。

VulcanシリーズのキースイッチはROCCAT独自開発のTitanスイッチを採用している。Titanスイッチは筆者が使用しているCherry社製茶軸スイッチを搭載したキーボードよりも反発が強いと感じた。その分キーのリロードが早く感じる。Titanスイッチの詳しい説明はこちら

またキーとキーの隙間も大きくとってあるのでキーボード全体がアルミニウム製のトップパネルに反射してきれいに光る。

光こそは強いがきつい光り方はせずに優しい光りとなっている。

付属のパームレストはキーボートとマグネットで固定される。パームレストはプラスチック製でクッション性はないものの机とキーボードの高さを埋めてくれるように斜めに形成されているので筆者個人としてはあってよかったと感じている。

キーボードの裏側につけられているすべり止めは前後に長くつけられており他社製のものよりも滑りにくくなっている。筆者が大判マウスパッド上に設置して使用したところ、非常に安定性があり通常使用でずれることはなかった。

右上に搭載されているメディアキーとホイールはミュートボタン、RGB LEDの輝度調整、音量調整ができるようになっている。ホイールのノッチ感は強めで心地よい操作感となっている。

Vulcan 122 AIMOは非常に薄いデザインで通常は机の面に平行だがもちろん足もついている。ただしもともとが角度のついていないキーボードのため足を出してようやく他のキーボードの足を出さない状態よりも少し角度がついた状態程度となっている。キーボードの面に角度が強くついているものが好みの人は少々物足りなさを感じるかもしれない。

キーボードの各種ロックはテンキー下に表示される。左からNumロック、Capsロック、Screenロック、ゲームモードのインジケーターとなっている。

FPSなどWASDをよく使用する人のためにWキーにも突起が設けられている。これによりQやEを間違えて押すことによる誤動作を減らすことに貢献している。WASD周辺のみキーキャップの形状が違うキーボードも存在するが普段使いではタイピングがしづらいなどの弊害も出てしまうため筆者個人としてはあまり好みではない。Vulcanシリーズは控えめながらも確実にWASDの位置が分かるように設計されているのでとても親切であると感じた。

ファンクションキーにはブラウザや電卓などのショートカットキー、メディアキーが併設されている。

PCと接続するためのケーブルは編み込み式となっている。ケーブル長は1.8mあり長さは十分だ。

制御ソフトウェア ROCCAT Swarm

それでは制御ソフトウェアROCCAT Swarmをインストールし各種設定、ライティングを見る。ROCCAT SwarmにてVulcanシリーズの制御をする際にはインストール後にソフトウェア、ファームウェアのアップデートが必要だ。

ROCCAT Swarmを起動するとVulcanの設定項目が表示されるROCCAT製のキーボードではキーの電子タイプ音を設定できることが特徴だ。またキーボードのキーリピート遅延等も設定できるのでゲーム用途だけではなく文書作成等にも非常に便利な機能となっている。

キー割り当てもほぼすべてのキーに別機能を割り当てることができる。驚くことに右上のホイールの機能をLED/音量で切り替えるためのボタンにも機能割り当てができるのでつまみを左右に回した際の動作も変更することができる。またROCCAT独自のEasy-Shiftにも対応しているのでEasy-Shiftを割り当てたキーを長押ししながら他のキーを押した際に別の動作をするというボタン個別の裏機能を割り上げることができる。MMORPGなどで非常に効果を発揮するだろう。

もちろんこのVulcan 122 AIMOもAIMOイルミネーションに対応している。AIMO対応の他ROCCATとのRGB LEDを同期できるのできれいなデスクを作ることも可能だ。ROCCAT AIMOイルミネーションの詳細についてはこちら

総評

ROCCAT Vulcan 122 AIMOは筆者が見た魅せることを考えたゲーミングキーボードの中では最上位に位置するキーボードであった。きれいなホワイトボディにヘアライン処理されたアルミニウム製のトップパネル、そして白くて薄いキーキャップの美しさは群を抜いている。このデザインは筆者の周りの女性からの評価も非常に高かった。それでいながらもゲーミングキーボードとしてのポテンシャルも非常に高く「Wキー」に印がついているなどの細かい気遣いには非常に感動した。Titanスイッチは少々固めの設計で長時間のプレイでは疲れてしまう人もいるかもしれないが押し心地は非常に良いので好みが分かれるだろう。ただしキーのクオリティは非常に高く、一見華奢そうに見えるが安定感は抜群だ。
少々値は張るが、ヘビーゲーマーでも満足できる性能・白くおしゃれで映える筐体ととても良くできたキーボードだ。ゲームを楽しみながらも白くておしゃれなキーボードを探している人にVulcan 122 AIMOはイチ押しのキーボードだ。