製品提供:BenQコーポレーション
1年ほど前だろうか。筆者の部屋はライトが自分より後ろにあり、デスクに向かっていると手元が影になってまっていた。そこで何か良いデスクライトはないだろうかと思い探したところ、BenQのScreenBarというライトをAmazonで見つけた。買おう買おうとは思っていたが何分安い買い物ではないため躊躇していたところ、縁あってBenQコーポレーションからレビューのお話が来たため今回の記事執筆に至った。
ScreenBar Plusの特徴
- モニターに引っ掛けるだけで固定できるので場所を取らず簡単に設置できる
- モニター上部に設置しながらも光がモニターに反射しない。
- USBで給電するため他デスクライトよりも省電力
スペック
光源 | Dual color LED |
カラーレンダリングインデックス | 2700K:Ra 82 6500K: Ra 87 |
照度 | 1000 lux in the center (height 45cm) |
光束 | 2700K : 300lm ; 6500K : 320lm |
色温度 | 2700~6500K |
電源入力 | 5V , 1A USB port |
消費電力 | MAX5W |
材料 | Aluminium alloy, PC / ABS |
寸法 | 45cm x 9.0cm x 9.2cm |
重量 | 0.53kg |
開封
それではパッケージを開封して中を見てみよう。
パッケージ前面はBenQのブランドカラーである紫を基調としたデザインである。上部から見た構図の写真を採用しており、左下には製品の特長が簡単に記載されている。一つ気になった点としては日本語が一切書かれていないところだが、この手の商品であれば日本語の説明がパッケージになくても問題はないと思われる。
背面は取り付けの図が書いてあり、機械が苦手な人でも簡単に取り付けられるだろう。ここでも日本語での説明は記載されていない。
箱をスライドさせ、開封した。パーツは3つ構成となっておりとてもシンプルだ。梱包は厳重というほどではないが、配送時に多少手荒に扱われても壊れないくらいの堅牢性はある。
一つ一つのパーツを見てみよう。
ライト本体をモニターに引っ掛けるパーツだ。非常に単純なつくりをしていながらもかなり重量バランスを考えられたパーツだ。右下の丸いBenQロゴが入った部分が錘となっておりライト本体と釣り合うようにできている。またヘアライン加工となっており、普段使う分には見えないが細かいところまでこだわりを持って作られているのではないだろうか。
ライト本体は他の製品と比べるとかなり細長く感じる。この細さのものがモニター上にのるので圧迫感は感じない。金属ボディ製で質感は非常に良い。
搭載されているLEDは2色(白、オレンジ)である。この2色のLEDの光量を調整して調光している。
給電方法はUSBと先述したが、ライト側の入力はMicro USB端子だ。最近はUSB Type Cを採用した製品が増えてきているものの、周辺機器類ではいまだにMicro USBを使用した製品が多い。次回作は耐久性に優れたUSB Type C搭載モデルを作ってほしいものだ。もっともこういった製品は取り外すことがあまり想定されていないので耐久性は必要とされていないのかもしれないが。
さて、前作のScreenBar e-Reading Lampとの一番の違いはこの独立したコントローラーだ。前作は操作ボタンがライト上部に設けられておりダイヤルも存在しなかった。このダイヤルのおかげで操作性が向上し、モニター上部を覗かなくても操作が可能となった。
実際に取り付ける
さて、ScreenBar Plusを組み立ててモニターに取り付けよう。
筆者のモニターに乗せると写真のようになる。特にモニターへの映り込みもなく非常に快適に使用できる。前面に張り出す部分も最小限に抑えてありデスクの見た目を損なわずに使用することができる。
部屋を暗くし、モニターに反射するかどうか撮影した。写真の都合上モニター最上部が若干反射しているように見えるが、実際にはモニターに一切映り込んでいない(光が直進すること、ライトの角度、モニターの角度を考慮してもらえば上部だけ映り込むことがないことはお分かりいただけると思う)。このScreenBarシリーズの大きな特徴だが、モニター上部に取り付けるのにモニターに映り込まないように作られているのは大変すばらしいと思う。
従来のライトを使用した場合は図のように光がモニターに映り込んでしまう場合が多かった。光が映り込まないように手前に向けると自分の目に直接光が差し込んでしまい不快な思いをした人もいるのではないだろうか。このScreenBar Plusはそのような不快感を一切感じることなく手元を照らすことができる。
ライトの明るさは74x35cm領域で500Lux確保されており、デスクワークするには必要十分だ。
ライトの色は8段階で設定できる。2700K(ケルビン)から6500K(ケルビン)まで幅広く選べる。
ダイヤルの右下についているボタンを押すことで光量と色温度の設定を切り替えることができる。ダイヤル左側のボタンを押すことで周囲環境を測定し、最適な明るさに自動調節してくれる機能も搭載している。
モニターに引っ掛けるためのツメは私の使用しているモニター(Gigacrysta EX-LD2071T)のベゼルの4割ほどの大きさだ。このサイズであればiMacなどにとりつけてもWebカメラを隠すことなく使用することができる。
総評
BenQ ScreenBar Plusはデスクライトとして非常に優れた製品だ。モニターに取り付けてもモニター画面に反射せず、圧迫感もないため使っていて不自由に感じることはない。難点を上げるとしたら日本語での説明がないことくらいだろうか。筆者個人が使った感想では使用上不便に感じたことは何一つなかった。USB給電に対応しており、最大消費電力が5Wであることも省エネ、電気料金のことを考えると大きなメリットだろう。モニター上に付けるという発想は他のメーカーではなかなか思いつかないのではないだろうか。モニターメーカーであるBenQだからこそ思いついた傑作商品であると筆者は感じた。
注意
このBenQ ScreenBar PlusはAmazonにて購入できる。しかしながらAmazonではScreenBarに似た形状の粗悪品デスクライトが販売されている。それらはこのBenQのScreenBarと比べると品質が悪く壊れやすい。本物は1つしかなく、カートの部分にBenQ Storeが販売と表示されている。購入前に是非一度確かめてほしい。なお、この記事に添付するリンクはBenQ Storeからの購入リンクなので正規品だ。