ASUSのTUF GAMINGというものをご存じだろうか。ASUSのゲーミングブランドとしてはROGシリーズが有名だが、耐久性を重視したTUFシリーズというものも存在する。TUF GAMINGシリーズは比較的安価にゲーミング環境を整えられることから初心者、ライトゲーマー層に非常にオススメだ。

今回紹介する TUF GAMING M5マウスはASUS製で非常に信頼のできるゲーミングデバイスでありながら非常に安価に手に入れることのできるマウスということで筆者自身前々から注目していた。安価なマウスなので高級マウスのような性能を求めることはできないが実際にゲームに使用して不便はないのか、検証していく。

スペック

形状左右対称
センサー光学式
解像度100~6200DPI (100DPI刻み)
最大認識速度 220IPS
ポーリングレート125/250/500/1000 Hz
ボタン数6個
サイズL 111 x W 61 x H 42 mm
重量約85g (ケーブル除く)
備考AURA Sync対応

外観

ゲーミングマウスとしては非常に薄い箱に入っている。パッケージは灰色を基調としていて表面の質感は非常に良い。

背面、右側面にはマウスの大まかなスペックが記載されている。

マウス左側面はASUS TUF GAMING M5と大きくロゴが入っている。左側面のロゴはシンプルながら洒落たデザインである。

付属品は説明書だけと非常に簡素である。

開封し、マウスを取り出した。一番最初に目につくのはマウス下部に位置するTUF GAMINGの光るロゴだ。このTUF GAMINGのロゴはAURA Syncに対応しておりソフトウェアで制御することができる。

マウスの塗装はプラスチック製ながらガンメタル風の塗装をしてある。

マウス左側面にはサイドボタンが2つ配置されている。サイドボタンの位置は他マウスと比べてかなり上に配置してあり、マウス上部からボタンを押すこともできる。

右側にはサイドボタンは配置されておらず、TUF GAMINGの文字が入っているだけとなっている。左右対称の形状をしているマウスだが、右利きの人向けのマウスとなっている。

マウスをサイドから見るとマウス前部が低いこともありマウス後部がとても高くなっていることがわかる。この形状がTUF GAMING M5の大きな特徴である。
特徴的な形状で人によっては持ちにくいと感じることもあるかと思うが、つかみ持ちをするとマウス後部が手の内側をサポートするような形となりフィット感は増す。非常に好みが分かれる形状だ。

マウスサイドのすべり止め部分はシリコンなどのゴム質ではなく、硬いプラスチック製だ。長期間使用するには加水分解などを起こさないので耐久性は高いと思われるが、硬いのでこちらも好みがわかれるだろう。すべり止め部分はTUF GAMINGの模様となっている。

マウスサイドの形状は他マウスではあまり見ない前部がえぐれた形状となっており、指が収まる形状となっている。

マウスホイールはラバーコーティングが施されており、捜査中に指が滑るといったことはない。

マウス底面は中央縦にマウスの説明があり、マウスソールは合計3枚で構成されている。マウスソール交換用のくぼみも存在するが、交換用ソールなどは記事執筆時では見つけることができなかった。もっとも低価格マウスなのでソール代、ソールを交換する手間を考えたら新しく買ってしまった方が良いようにも思われれる。

マウスのケーブルは布巻されていない。低価格帯のマウスなため当然だが、ケーブルは箱に入った状態では緩く巻かれているためクセなどはとても弱くすぐに解消される。

USBコネクタ部はASUSとロゴが入っている。反対面にはUSBのマークが描かれているが個人的にはASUSのロゴが入っている部分にTUF GAMINGのロゴが描かれているものかと思っていた。

耐久試験

このTUF GAMING M5は様々な耐久試験をクリアし、非常に丈夫なつくりとなっている。高耐久のオムロンスイッチに加え、高耐久のテフロン性マウスソール、 ボディには10回を超える厳しい摩耗、摩擦、発汗に耐えるコーティングが施されている。

使用感

それでは実際にゲームをプレイし、使用感をレビューする。
筆者は比較的手が大きい方なので今回のこのTUF GAMINGマウスは小さめに感じる。つまみ持ち、つかみ持ちは可能だが、かぶせ持ちをするにはマウス全長が短すぎて実用的ではなかった。

まず最初に感じたことはマウスの小ささもあってか相対的な重さを感じたということだ。実際の重量は85gほどと非常に軽いのだが、マウス自身の小ささによって重たく感じてしまった。

操作感は低価格帯のマウスにしてはトップクラスで良く、DPIが細かく変更できる点は非常に大きなメリットだ。この5000円未満のゲーミングマウスではセンサーが貧弱なものも多々あるが、今回のこのTUF GAMING M5はセンサーに関しての不満はなかった。

マウスサイドボタンは斜め上から右下にかけて押すようなイメージで押すと押しやすい。サイドボタンのクリック感も高級マウスに引けを取らない。

マウスのメインスイッチはオムロン製の5000万回耐久のものを使用しており、クリック感、耐久性に優れている。クリック感は比較的固めで心地よい。

マウスホイールは先述した通りラバーコーティングされているので指が滑ることはない。ホイールのノッチ感は重めだが固いわけではなく、滑らかだ。マウスホイールのクリックもすばやく押すことができるのでホイールダブルクリックなども簡単だ。

ソフトウェア

ASUS製のゲーミングデバイスはすべてARMOURY CRATEというソフトウェアで制御することができる。

ARMOURY CRATEでTUF GAMING M5のボタン設定が可能だ。他社製制御ソフトウェアと同様に視覚的にボタンを設定することができる。プロファイルは3つ保存することができる。

センサーのDPI、マウスのポーリングレートはパフォーマンスタブで変更することができる。DPIは1つのプロファイルにつき100刻みで2つ設定することができる。ポーリングレートは125/250/500/1000Hzから選ぶことが可能だ。
また、ほかのマウスでは滅多に見ることができないボタン応答速度の変更も可能だ。もっとも応答速度を遅くすることはないと思われるがソフトウェアによっては不具合が出た場合応答速度を変えることで解決できる可能性がある。
クリエイティブ用途で重宝するアングルスナップも切り替えが可能だ。

LEDライティングもAURA Syncを含む5種類から選択することが可能だ。

なお制御可能なLED発光部はマウス後部にあるTUF GAMINGのロゴだ。

ファームウェアの更新もタブが存在するため簡単に行うことができる。

このARMOURY CRATEはTUF GAMING M5のようなゲーミングデバイス以外にもマザーボードなどのAURA Syncに対応したASUS製品のライティングをカスタマイズすることができるユーティリティソフトとなっている。

総評

このTUF GAMING M5は低価格帯ゲーミングマウスとしては他マウスを圧倒する性能を誇っている。形状は好みがわかれるところがあるが、この形状が好みの人にとってはドハマりするマウスとなるだろう。特に手の小さい人には TUF GAMING M5を気に入る人が多いのではないだろうか。手を出しやすい価格なので興味を持ったら買ってみるというのもありかもしれない。

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