試用提供:パソコンショップセブン
高性能ながら比較的安価で購入できるBTOパソコンショップのパソコンショップセブンから新型Intel Core i7とGeForce RTX3060を搭載したBTOパソコンが発売されている。今回紹介するZEFT Gaming G17TWはコストパフォーマンスに優れ、ゲームや動画編集をしてもまったく困らない性能を誇る。PCでゲームを始めたい!といった人に向けてどれくらいの性能が出るのか、各種ベンチマークや負荷テストを使用して検証していく。
ZEFT Gaming G17TWのスペック
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7 11700K |
CPUクーラー | SilverStone PF240-ARGB (ZEFTモデル) |
マザーボード | ASUS ROG STRIX Z590-F GAMING |
メモリ | Gskill Trident Z Neo DDR4-3600 16GB |
グラフィックスカード | Zotac GeForce RTX 3060 Twin Edge |
SSD | WesternDigital SN550 1TB |
電源 | SilverStone STRIDER Gold 850W |
ケース | NZXT H510 |
ZEFT Gaming G17TWの外観をチェック
ZEFT Gaming G17TWが使用しているケースはNZXTのH510だ。NZXT製ケースは自作PC用のケースの中では高い人気を誇っている。シンプルでエレガントな見た目が惹かれるのだろう。
フロントパネルには通気口はなくフラットなデザインとなっている。下部にはNZXTの黒いロゴが入っている。
反対側のサイドパネル前方にはフロントの吸気口が設けられている。フロントパネルに通気口が設けられていない分サイドパネル側で吸気している。
背面はI/Oパネル、グラフィックスカードの画面出力端子、電源コードの差込口がある。リアファンは120mmのものが取り付けられている。
天面のフロントポート、スイッチ類は電源スイッチとUSB Type-Aポート、Type-Cポートが1つずつ、3.5mm4極オーディオジャックが設けられている。後ろにはトップファンとして120mmファンが搭載されている。
底面は電源ユニットに対し吸気ダストフィルターが用意されている。
I/Oパネルは搭載されているマザーボードによって仕様が変わるが、ZEFT Gaming G17TWではASUSのROG Strix Z590-F GAMINGが搭載されていたため写真のような構成となっている。またBTOパソコンではよくあるがグラフィックスカードから画面出力をするようにマザーボード上のHDMI端子やDisplayPort端子はカバーがされている。
Wi-Fiアンテナを取り付けることで高速なWi-Fi6、Bluetoothにも対応する。
ZEFT Gaming G17TWの内部構造を確認
さて、次はZEFT Gaming G17TWに使用されているパーツを見ていこう。
使用しているマザーボードはASUS製のゲーミングマザーボード ROG Strix Z590-F GAMINGが採用されている。非常に強力な14フェーズの電源回路を採用し、高性能なIntel Core i7 11700Kを載せても力負けすることなくCPUの力を引き出すことができる。
メモリはG.Skill製 Trident Zを使用している。仕様は8GBのものが2枚で、動作クロックはXMP読み込みで3600MHzを達成する。SPDは2133MHzなので3600MHz動作させる場合はBIOSからXMPを読みこませる必要がある。CPUクーラーはSilverStoneのPF240-ARGBのZEFTモデルを採用している。240mmの簡易水冷クーラーなのでCPUの冷却性能は抜群だ。
今回お借りしたZEFT Gaming G17TWの電源ケーブルにはLian LiのStrimer PlusというARGB延長ケーブルが使用されている。後ほど光っているところを紹介するが、光り方はマザーボードの制御と同期させることができるのでライティングに統一感が出る。
使用されているグラフィックスカードはZotacのGeForce RTX 3060 Twin Edgeである。GeForce RTX3060のVRAMは12GBなのでフルHD画質のゲームであればほぼすべてのタイトルを快適に動かすことができるだろう。グラフィックスカードの補助電源ケーブルにもLian LiのStrimer Plusを使用している。
裏配線はさすがプロのパソコン組み立て職人がやっているということもあり非常にきれいだ。今回のモデルにはハードディスク等は搭載されていなかったが、ストレージを追加するのであれば3.5インチハードディスクを2つ搭載することも可能だ。
グラフィックスカードの画面出力ポートは左からHDMI、DisplayPortが3つの構成である。
電源ユニットはSilverStoneのSTRIDER Gold 850Wを採用していた。今回の構成では750Wでも十分動くが、余裕をもって大容量の電源を搭載していることはプラスポイントだろう。
ZEFT Gaming G17TWのLEDライティングをチェック
さて、それでは電源を投入して実際にRGBライティングを見ていく。
全体的にバランスよくRGB LEDが配置されており魅せるPCとしてはかなりきれいな方なのではないだろうか。すべてのRGB LEDはASUSのAura Syncによって制御されているので統一感がある。
Lian LiのStrimer Plusはケーブル全体が光るようになっている。光るケーブルのオプションは合計で15000円と値段が張るが実際に見ると非常に質感が良い。
メモリはGskillの定番OCメモリ、Trident Z Neoを使用している。このメモリのヒートシンクのRGB LEDもAura Syncにて制御されている。
CPUクーラーの水冷ヘッドはZEFTのロゴがあしらわれている。RGB LEDにももちろん対応しておりきれいに発光している。
I/OシールドのASUS ROGのロゴにもRGB LEDが用意されている。表面に見えるマザーボード上の発光部分はここのみである。
フロントに取り付けられたラジエターのファンは2つともARGB対応のものである。フロントファン、ケーブル、メモリ、水冷ヘッド、I/Oシールドと発光部がたくさん用意されていてかなり光る構成となっている。
ZEFT Gaming G17TWの安定性、パフォーマンスをチェック
それでは実際にZEFT Gaming G17TWの動作安定性と性能を検証していく。
CINEBENCH R15
まずは純粋なCPUの性能を測定するため、CINEBENCHを実行する。定番のCINEBENCH R15の結果はシングルコア性能244cb、マルチコア性能は2339cbとなった。前作のCore i7 10700Kと比較して今作の11700Kはシングルコア性能が大幅に向上したのでゲームのフレームレートにも大きく直結してくるだろう。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R15よりも負荷が高くテスト時間が長いCINEBENCH R20ではシングルコア性能は603pts、マルチコア性能は5648ptsという結果になった。この性能は上位機種であるCore i9 11900Kと比較してシングルコア性能で6%、マルチコア性能で約3%の性能差であるため、ゲーミングPCが欲しい場合はこのCore i7 11700Kは非常に良い選択肢だろう。
CINEBENCH R23
多コア化に対応したCINEBENCH R23ではシングルコア性能1566pts、マルチコア性能14915ptsと非常に高性能。Core i9 11900Kとの差はこのCINEBENCH R23でもほとんどないので約2万円コストダウンできることを考えるとCore i7 11700Kのコストパフォーマンスの良さがうかがえる。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
それでは実際のゲーム用途を想定してFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONのベンチマークを最高品質で実行する。結果は一般的なフルHD品質で8516ポイントと快適との評価が出た。またWQHD解像度では6366ポイントとこちらも快適判定、4K解像度では3750ポイントと普通判定となった。搭載しているグラフィックスカードがRTX3060であることから4Kなど高解像度でのゲームプレイには少々力不足だが、VRAM12GBを生かしてフルHD解像度のゲームであれば非常に快適に動作させることができるだろう。
Apex Legends
Apex Legendsの平均フレームレートを測定した。ドロップシップ内にいる状態からマッチ終了までの平均フレームレートは145fpsと144Hzモニターであればその性能を生かしきることができるだろう。戦闘時のフレームレートは多少下がり、平均127fpsとなった。降下時の描写負荷が一番重く、平均フレームレートは100fpsを若干下回る98fpsとなった。GeForce RTX 3060はフルHD 144Hzモニターでゲームをするのであれば十分な性能だが、もし240Hz以上の超高リフレッシュレートモニターを使う場合や高解像度モニターでゲームをする際はグラフィックスカードのアップグレードを考えた方が良いだろう。
memtest86+
今回搭載されているメモリはGskillのTrident Z Neo 3600MHzである。このメモリはOCメモリであるため、動作の安定性は非常に気になるところである。そのためmemtestを使用してメモリの安定性を測った。結果は一つもエラーが出ることなく安定して完走することができた。XMP読みで3600MHzであれば簡単に動作した。
M.2はWesternDigitalのSN550を採用しているので熱はほとんど出ていない。ASUS ROG STRIX Z590-F GAMINGのヒートシンクであればアイドル時は40℃、フルロード時で47℃と危険な温度領域どころか非常に安全な温度で使用することができる。SSDの速度はPCIe3.0 x 4接続なので超高速というわけではないがゲーミングPCとしては十分な性能を持ち合わせている。
WesternDigital SN550の詳細、レビューはこちら
総評
ZEFT Gaming G17TWはPCゲーム初心者に特におすすめできるBTOパソコンだ。特にパソコンショップセブンは比較的安価でコストパフォーマンスに優れるメーカーなので安く性能の良いPCが欲しい場合はおすすめなメーカーだ。また半導体の高騰によるグラフィックスカードの高騰によって自作PCを作ることが難しくなっている現状もある。ゲーム用のPCを手に入れるのであれば現在はBTOパソコンを買うのも良い一手だ。今回紹介したZEFT Gaming G17TWの構成は約28万円だが、構成によってはさらに安く抑えることも可能だ。PCゲームデビューを考えている人はパソコンショップセブンでBTOパソコンを買ってみるのも良いのではないだろうか。